爺のちょこっと蘊蓄。
今回は、野菜の根ものの甘藷。
原産は中央アメリカのメキシコ・ガテマラが原産地とし、紀元前から栽培されていた事がわかっている。
コロンブスがヨーロッパに伝え日本では、1604年琉球王朝(沖縄県)に伝わり、その後、唐芋と呼ばれ種子島、薩摩と栽培が広がり、薩摩芋と呼ばれるようになった。
やせた土地でも育つので亭保の大飢饉でも、鹿児島では多くの人々を救い、栽培の有用性を天下に知らしめた。
それ以降も多くの飢饉で人々を飢えから救い、第二次世界大戦の食糧難でも人々の食を支えた。
近年では健康食品、お菓子や焼酎の原料として注目されている。
また収穫してからしばらくねかす事で甘みを引き出してから出荷される。
もっとも甘いのが1月〜2月頃のものが甘みがつよいとされている。
関東中心に出回る品種が、紅アズマ、ホクホクして甘く繊維が少ないので口当たりも良い。
西日本に多い品種が鳴門金時、皮の中は鮮やかな黄金色で糖度も高い。
焼き芋やスイートポテトにむいている。
ゆっくり加熱する事でデンプンが糖に変わり甘みが引き出される。
オーブンなら200℃で30分程度、電子レンジなら弱(解凍ボタン)で30分くらいが目安です。又整腸作用、美肌作り、風邪予防などの効能があります。
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